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私見 おはら節の魅力

【 黄楊の横櫛 】

 黄楊の 横櫛や (つげの よこぐしや)
 伊達には 挿さぬ (だてには ささぬ)
 島田くずしの (しまだくずしの) 
 おはら ハァ 留めに差す (とめにさす)

鹿児島を代表する民謡「おはら節」の歌詞のひとつです。
これに対して、

  ◆行こうか まゐらんせうか 
    米山の薬師
   一つあ身のため
    ササ 主のため
  ◆黄楊の横櫛
   伊達には挿さぬ
  切れし前髪の
  ササ 止めにさす

という、歌詞の民謡があります。
新潟県上越地方に伝わる「米山甚句」という民謡・小唄です。
お気づきのように、
囃子ことばの「おはら ハァ」と
「ササ」を取りかえていますね。
あとは、そっくりです。

「おはら節」と比べて「どちらが先か」
などと野暮な話をするよりも、
こういう風に
文化の交流があったことを素直に喜びましょう。
「米山」は薬師瑠璃光如来信仰の山、
西の阿弥陀如来に対する薬師如来への信仰です。

「米山甚句」は、
明治中期頃から
「座敷唄」として全国的に流行したということです。
北の海からやってくる昆布や
南の海からやってくる砂糖などなど、
莫大な利益を産みだした「北前船」などの
廻船航路によって結ばれた日本海。
その沿岸の港・浦に、
似たようなフレーズを持つ
酒盛り唄・騒ぎ唄・座敷唄が
数多く残っているのだそうです。
たしかに、
酒の席にはこういう盛り上がりが欠かせないものですよね。
男性ならば、
船乗りさん・お侍さん・商売人たちでしょうか。
女性なら、
芸者衆・酒場の女給さんなどが楽しく歌い踊りして、
さまざまな流行り歌を日本各地に伝えたことでしょう。

黄楊(つげ)は鹿児島の気候に適した常緑の樹木です。
名産品「薩摩黄楊櫛」のほか、
将棋の駒の材料としても重宝された銘木です。
黄楊は材質が緻密で割れにくい上に、
たいへん固いという特徴があります。
ですから、「薩摩黄楊櫛」は
細かい細工ができる、
ながい間使っても歯が折れない、
独特の光沢があってたいへん美しいと、
江戸時代の早い時期から評判をとっていたそうで、
その評価は今も色あせていません。

私に長女が生まれたときに、
甲突川河畔で開催される「木市」で
黄楊の木を買い求めて、
嫁の実家に植えたことを思い出します。
鹿児島では、
女の子が生まれると黄楊の木を植えて、
嫁入りするときにその黄楊で櫛を作って贈る。
そういう伝統があります。

黄楊の櫛と椿油を使って髪を結います。
年月を経て、椿油の成分と馴染んでいくうちに
鼈甲のような透明感が出てくるのだと、
母から聞かされていました。
庭の椿の木の実から採れる「椿油」との相性がばっちりで、
女性にとっては、
まさに「一生もの」の道具だったのだそうです。

私の娘はすでに嫁いで行き、
黄楊の櫛を贈るという夢は叶いませんでした。
不甲斐ない父親だと恥じますが、
娘に、
とにかくそういう意志があったことだけは伝えたいと思っています。

後半に続く・・・

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テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学

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